かまくらの里

日々つらつら

事故物件巡り

現在住んでいるマンションが前に務めていた会社の名義で契約しているので仕事を辞めて立ち退きを迫られています。

あと2週間もねえよ馬鹿野郎!!!

時間もないけど金もない。

というわけでとりあえず安いところで探すとなるとまず事故物件しかないですね。

告知事項ありで変質者やら障碍者暴力団が入ってる物件は意外とすぐに入居希望申請が入っちゃうんですけど死人が出てるところは意外と余ってるんですよね。

というわけで先月5月の後半にとある事故物件に入居申し込みしていたんですけどあれですね。

審査が通りいざ契約という段階で怪死事件が起き、オーナーさんがここに人を住まわせるのはまずいということで入居を断られまして・・・・

怪死事件の内容はここではちょっと言えないですね。
ボクも話を聞いたときに意味がわかりませんでした。

とにかくこの時期に!?
マジで時間ないんだけど!?
これトランクルームに家具家電ぶち込んでネカフェ難民なっちゃうやつですか!?


と焦って昨日すぐに不動産屋で新しい物件を探してみたわけですが、とにかく告知事項ありの物件ばかりでしたね。
家賃が安いところを探していたらそうなります。
最初は事故物件は気にしないって言ってたんですけど前の怪死事件が起きた物件のことを考えてちょっと慎重になりましたよね。

今思えばなんであんなところに住もうと思ったのかわからない。

内見の前に不動産屋の担当者さんが「ここは正直おすすめしません。他にもいい物件いっぱいありますよ」とそこ以外のいろいろな物件情報を見せてくれたのですがなぜかボクはその物件が気に入ってしまってまして他の物件の内見とかいらない、ここにする内見前から住む気満々になっていたんですよね。


それでとりあえず内見に行ったんですけど、まずマンションの外観は綺麗なのに中に一歩足を踏み入れるとまるで廃墟。
年季のせいと管理がずさんなせいと照明が死んでるせいですかね。
あととにかく階段や廊下が狭い。
いま思えば最悪ですよ。なんていうか違う世界にいるみたいでしたね。
小学校の放課後の誰もいない校舎みたいな感覚に近かったのかな。
すでにマンションの雰囲気自体がおかしい。いま思えばあそこで絶対ここはやめたほうがいいと思うはずなのに、あの時はなぜか居心地がいいとさえ思ってました。

それからボロくて狭い階段を上り部屋の前に着いたのですが、薄暗くボロい廊下と小汚いドア。

まぁホラー映画のワンシーンだなと。

なぜかそこも嫌だとは思えずワクワクしていましたね。
ドアを開ける部屋自体は日当たりがいい部屋だったのでまず日の光は入ってくる。

なのになぜか暗い。

雰囲気というか感覚的に何か暗い部屋だなって思いました。

窓を開けてベランダに出るとまぁ汚いベランダですね。洗濯機はベランダに置くしかなかったのでここに洗濯機を置くのは嫌だなと思ったのですが何故か気にしないことに。
そして部屋の隅のクロスは隙間があるわ黒ずみはあるわで普通に張り替えろよと思ったくらいで別にまぁいいやと許容してしまいました。

そしてこれがビックリなんですけどバスルームですね。
ドア開けた瞬間に「あ、前の入居者が死んだのここですね」と。
もう酸性洗剤の匂いが充満してまして、ボクが前に務めていた会社は賃貸の入居前後のクリーニング、クロス張替え、フローリングの張替えなんてことをやっていたのでわかるんですけど、普通ここまで洗剤の匂いは残らない。そして死人が出てるのにクロスの張替えしてないってことは死んだのはバスルームで確定だなと。
普通に人が死んだバスルームとか嫌じゃないですか。なのにあのときはここでー死んだんだなーって思う程度で嫌だとは思わなかったんですよ。

バスルームに関して言えばそれだけじゃなく、鏡の研磨がされていないトイレットペーパーの位置が洗面台の上シャワーカーテンが付けれない
バスルームだけでもうここは絶対に住むのは嫌だと思える条件が揃いすぎていたんですよね。

それなのになぜかですよ「ここがいいです。ここにします。」

いや今思えばありえないんですよね。
担当者さんも「ここで何が起きても一切責任は取れませんよ」と念を押してきたのにボクはここでいいですと決めてしまったんですよね。

心霊的なものは信じないので死に引き寄せられてたとかみたいに考えるのは自分らしくないないのですが、確実にあのときのボクはまともな精神状態ではなかったと思います。下手すりゃ死んでたのはボクだったかもしれない。

実際、本来なら12日に入居予定だったのですが引越し作業を自分でするため人手を借りようと頼む予定だった友人の都合に合わせて入居予定日を18日にしていたんですよね。
本来の予定に合わせていたら事件が起きた当日、部屋にいたのはボクで死んでるのもボクだったんですかね。
ちょっとこうして書きながら整理していたら少し怖くなってきました。
というより気持ち悪いなと。

まぁそんなことがありまして。
実際あの物件が住めなくなって良かったのかもしれません。
お金と時間がかなり厳しいことになってしまいましたがあの物件は何かおかしかった。
ただの推測なんですけどあのマンション自体何かあると思います。
あの部屋だけなのかわかりませんが死人はもっと出てると思います。
大抵、事故物件は前入居者が亡くなった場合告知義務があるのですが、そのあと入居者が入ってしまえば告知義務というのはなくなるんですよね。
事故物件に1ヶ月住んで告知事項をなくすというバイトもあるくらいですからね。

まぁ何はともあれ残り2週間足らずで部屋探さなければならなくなったわけで昨日は一日かけて新しく住むところを探していたんですが、とりあえずもう死人が出てるところはやめようと他の告知事項ありの物件を巡っていました。
それに関してはあとで書こうと思います。

とにかく今の問題は今月末までに引っ越すことができるのかということですね。
ギリギリでいつも生きていたいわけでもないんですけどね。
追い詰められるほど物語みたいでちょっと楽しいなって思ってしまう性格なのですが、正直ここまでギリギリで生きてるとさすがに焦ります。

不安しかないです。

それでもせっかくこの歳で上京してきたんだからやれることはやり尽くしてダメだった時でも自分で納得できるようにしておきたいですね。

まぁ逆境から這い上がるロックなボクを見ていてください。